胃結腸反射


医学を学ぶ時、皆さん学習するのであるが、臨床においては取り上げることの少ないのが、胃結腸反射の高進したものも、その一つだろう。

これは文字道理、胃袋に物が入ると、胃が膨れたり、また、冷たい物を飲んだ時、大腸を刺激して大腸のだどうをおこさせて、トイレに掛け込むということになるのがそれである。

胃腸を支配するのに、上腸間膜、下腸間膜の二つである。このうち上腸間膜神経は胃腸の大半を支配している。下腸間膜神経は横行結腸の左半分から下行、S字状結腸を支配しているのであるが、これはなかなか敏感なのである。
この神経が病的にあるときは、お腹の左半分が痛かったり、不快感があったりする。それに上に書いたように食事の直後トイレに掛け込むのである。そんな時に病院に行っても、大したことはありません。などといわれるしまつである。本人にとっては自覚が強いから納得できないのである。

そんな時、わたしたち鍼師は触診する訳であるが、臍のちょっとしたから横に、
そして数センチのところで上下に分かれる下腸間膜神経の腫脹したものが手に触れるのである。それに向かって鍼をするわけであるが、敏感なだけに慎重さを必要とするのである。これを失敗するとなおなお敏感隣症状が悪化するのである。しかし成功すると喜ばれる事は間違いない。

このような人は、まず下半身を冷やさない事、食事は、時間を掛けて、口に一度に含まず、少々づつ食べて胃が急激に膨れないようにすることだろう。