平成17年度通常総会・特別講演

2006.3.28

場所:メインホテル


16:00-17:00に総会を行いました

議長は東郷さん

総会終了後特別講演として宮崎県木材利用技術センターの藤本材料開発部長、飯村構法開発部長、上杉主任技師による研究成果報告がありました。

藤本部長は「木製漁礁の生物劣化」について研究報告。手に持っているのはフナクイムシに食べられたスギ間伐材。

漁礁の全体写真、大きなものです。スギ材はフナクイムシに食べられるが、そのフナクイムシをゴカイが食べ、それが魚のエサになるという食物連鎖ができている。また、フナクイムシのおかげで海に流れ込んだ木材は分解される。炭素が循環するおかげで生物が生息できる。

飯村部長は「地元工務店と鉄工所JVによる大断面スギ製材構法」について報告

日南市天福球場に設置。木材利用技術センターは2003年に構造用にスギ製材を認めるよう「地域材活用化特区」を申請。国土交通省は2004年3月にJAS規格の構造用製材を全国的に追認した。今後は生産・加工・組み立てのシステムを確立することにより、低価格の木製構法を全国展開することも可能である。

上杉技師は「木製道路施設の耐久性調査」について報告

写真は南郷道の駅付近に設置された木製ガードレール。劣化環境、腐朽度、性能劣化度を調査分析することにより、耐久設計・維持管理指針を開発し、木製道路施設の普及を図ることを目的としている。