今日は待望の3月1日である。待ちに待った特別の日である。ただ、残念なことに国民の祝日にはとてもなりそうもない。そんなことはどうでもいいのであるが、やっぱり、指折り数えてこの日の来るのを待っているのは、兎にも角にも特別な日である。
 今日は、やまめ釣りの解禁日なのである。
 いつもは静かな山の渓も、この日ばかりはお祭り騒ぎになり、どこの渓にも人がいる。この釣りは、先行者がいるとまず釣れない。だから、人が入っていない場所で釣る必要がある。山の中を釣り竿持ってうろうろとしているやつがいっぱいいる。
 それでも小生は、釣り場はたくさん知ってるから困らない。午前中ちょこちょこと行って釣ってきた。




 今年の初物。
 ちょっと小さすぎるきらいはあるが、初物には違いない。我が家の長男坊が、
「小さくてあんまり食うところがねぇな。」
 などと、贅沢なことを言って食ってしまった。


 クレソンの群落  清冽な水辺に生えるクレソンはうまそうでもあり、まわりにまだ緑がないせいもあるが、この緑はきれいである。
 しかし、これは摘まずに、近くの山でセリを摘んで帰った。これもまだ盛期にはほど遠く、小さいのがまばらに生えていた。柔らかい茎も葉もごっちゃに、白和えにして小生が食った。うまかった。



 ヤマメは、シャケ科シャケ属の由緒正しき魚である。海に下り大きくなると、サクラマスというりっぱな魚になるが、九州のヤマメでは海まで下るものはいない。彼らにとって海は、見果てぬ夢なのであろう。
 それを釣りあげ食ってるやつは、どうもろくでもないやつに違いない。