久しぶりに釣りに出かけてみた。

 釣りに行くのもそれなりの条件がそろわないと、なかなか行けるものではない。
 まず第一に、天候が良くなくてはならない。今の時期だと、ピーかんでは釣りにならない。まずまず曇り。霧雨が降るぐらいでないといけない。その霧雨が難しい。降り出すとドシャ降りになるのがこの時期の天候である。今回も終いにはドシャ降りに見舞われた。次に、川の水量が大事である。多すぎても少なすぎてもいけない。さらに、閑がなくては行けやしない。・・・・あたりまえか。


 この川は冲水川の上流で、我が家からは車をとばせば20分程度で行ける。小さな渓流ではあるが、深山幽谷の風情は十分に感じられる。
 確かに以前に比べれば水量も落ちたし、道路工事や周りの山の伐採の影響もあるのであろう、川は荒れてきている。大淵のポイントは少なくなり魚も小さくなった。ただ、それをここで論ずるのはやめにしよう。ガキの頃からこの川には遊んでもらっている。そして今でも。グダグダ言葉にするのは、ちとばかし辛い。
 ちなみに、我が家もこの川の流域にあるのであるが、家を建てたときの唯一の贅沢は浄化槽だった。安普請の家だが、地下にはバカでかいものが埋まっている。

 この川にもいろいろな顔がある。深山幽谷を少しでも感じてもらえれば幸いである。