明け方は凍えるような寒さだったけど、日の出とともに暖かくなった。風も無く春の陽気である。せっかくの休日、店も閑だし、遊びに出かけたい一心でDobon氏に電話をする。こんな日、Dobon夫婦は抜け駆けでカヌーを漕ぎに行く。案の定、その予定であるとのこと。1時に現地と約束する。

 昨年の秋にまたまた小生の生活環境は激変することになった。よって非常に忙しかった。ここんとこ久しく仕事らしい仕事もせずにノンビリと日々を過ごしてきたのに、突然に忙しくなった。Dobon氏がホホーッとびっくりするほど年末年始には仕事もした。
 しかし、いつまでもそんなことはしないよ。ただいま日々好日を送るための準備中であります。暖かくなれば、カヌーも漕がなくちゃなんないし、釣りも解禁になる。仕事なんぞにうつつを抜かしてる閑はないのである。

 さて、関之尾庄内川。約束の1時。我が愛車の時計でぴったり1時に現地到着。謹厳実直なる小生は約束の時間に遅れることはありません。ただし、忘れることは多々ありました。その節は各方面に多大なご迷惑をおかけして・・・・。マ、いいか。
 Dobon氏は当然のごとく未着でありました。



 待つ身は辛いがそれはそれ。暖かい太陽の下、菜の花が咲いてる。もうそれだけで野に出てきた甲斐があった。あろうことか、蜜蜂まで飛んでる。つい2週間前にはめずらしく雪が降り、今朝も霜柱が立つほど寒かったのに。



 土手の上の日当たりのいい場所に蜂箱が置いてあった。さっきの蜂もここの住人であろう。しかし、商売になるにはもう少し時間がかかりそう。


 暖かな陽気に誘われて越冬タテハも日向ぼっこをしてた。こいつはいったいどんな場所で寒い冬を過ごしたのだろうか。聞いてみる間もなくヨタヨタと飛んでいってしまった。


 まだまだ野の花は少ない。それでも小さな花が地面に這いつくばるように咲いている。あまりの可憐さに思わずシャッターを切ったが、待てよ、ファインダー越しに見えた青いネギの葉っぱはノビルではないか。そうか、写真なんぞを撮ってる場合ではない。カメラを車の中に放り投げ、軍手をつけ、スコップを持ち、買ってきたビールの入っていたビニール袋をポケットに突っ込んで、ノビル堀りに取り掛かった。
 好事魔多し。五つも掘らぬうちにDobon氏登場である。


 どーだこーだ言ってもまだまだ美しい水の流れる環境がここにはある。おかげで船にも乗れるし、釣りもできる。ありがたいことである。
 マァ、それ以上のことはビールでも飲みながらボチボチと。