責任もって運営しなくてはいけない我らがホームページも、小生のグータラ故、ズ〜っと放ったらかしぱなしである。今年の夏もいろいろの行事があり、それなりに写真もあるのではあるが、そう、単にメンドウのなせるワザに成り下がっております。
 そこで一念発起。今日こそは更新するぞっと。でも、カヌーではない。久しぶりに霧島の山を歩いてきた。で、たっぷり疲れた。1リットルのペットボトル1本で、昼飯も食わないで6時間歩いた。少し痩せたかもしれない。でも、足腰ガタガタ。
 高千穂河原から中岳に登り、新燃岳に登り、大幡山に登り、大幡池まで。帰りも逆に同じコース。車が河原に置いてあるから帰らざるを得ない。


 登り始めてすぐ、朝日を浴びて小さな花が咲いている。樹林帯の中、苔の隙間から芽を出し朝露に塗れて光っていた。
 写真を撮ってて今回の失敗に気がついた。フィルムの選定を間違ったのである。天気がいいからと通常感度のフィルムを持ってきたが、やはり、高感度フィルムにするべきだった。あと二絞り違えば、この写真ももっと鮮明になっていたはずである。
 霊峰高千穂の峰。朝、9時半ぐらいであろうか。日はもう高くなっている。
 小生の今回の服装。長ズボンこそ履いてはいるが、帽子にサングラス。首にタオル。半袖のTシャツ。靴はハーフのバスケットシューズ。真夏とちっとも変わらない。当たり前である。風もない上天気。これで行動すれば汗が噴き出す。でもどうして。みんなお決まりのチェックの長袖シャツを着てるの。暑くもないのかしらね。
 中岳から新燃岳を望む。霧島の山は、女性的でたおやかな山が多い。中岳は特にそうである。頂上付近では、軽トラックでも走れそうな道が続く。
 それにしても、真夏だったら見渡す限りの緑の牧場という感じであろう。今日みたいに風もなくて上天気だったら、草いきれで死ぬほど暑いだろうね。やはり、ダイエットが目的でなければ、九州の山は夏に登るものではない。
 中岳から新燃岳に続く道。それはそれは良く整備されていた。これじゃまるで尾瀬だ。歩きながら「う〜ん」と唸ってしまいそうである。が、いいのか悪いのかをここで論ずるものではない。でも、歩くのはとっても楽である。マッ、いいか。
 リンドウが咲いている。清楚で、紫が美しい控えめな花である。花屋さんで売ってるリンドウは、茎が長く花がいっぱい付いていてなかなかの見応えであるが、あれは畑で育ったものである。野に咲くリンドウはあくまでも控えめで、そっと咲いている。
 新燃岳の火口。この山は時々噴火する。つい先日も小手調べに噴火した。20年か30年ぐらい前だったけ。いずれにしても気をつけなくては危ない。ホレ、昔から言うではないですか、
 気をつけよう 甘い言葉と 暗い道   ・・・・???
だいたいそんなようなもんである。
 新燃岳から大幡山を望む。中央の吊り尾根の右端にあるピークである。その右側に大幡池がある。あんまり人が通らないせいでエラい目に遭った。そんなことはどうでもいい。とにかく、あそこまで行って、同じ道を戻ってきたのである。次回はもっと心して出かけなくてはならない。
 大幡山までの尾根筋はかなりの樹林帯である。中岳や新燃岳の頂上付近には木がない。木がないのは禿げ山で、毛がないのは禿げである。小生は、少々の白髪が混じるもののりっぱにふさふさとしている。でも、床屋さんには滅多に行かない。毛のないやつに限って足げく床屋さんに通うみたいである。いったい何をしているのであろうか。床屋さんだって困ると思うが。
 ここらはそんなような樹林帯になっている。


 そして2週間後、逆方向のエビノ高原から韓国岳に登った。前にも増しての上天気。こんなのを大日本帝国晴れ、と言う。知ってる人は少ないが。
 どうだい。きれいな山だろう。霧島は。