想い出の山々

 引き出しの中を整理してたら古い山のネガが出てきた。かれこれ30年前の山の写真。カビが生えたりして状態は良くないけど、とりあえず良さそうなものをスキャンしてみた。
 下の2枚は、比叡のニードルである。積雪のある地方では脆い岩である花崗岩も南国の山ではバリバリに堅い岩である。あのザラザラとした感触までも想い出しそう。

 
 上州群馬県の谷川岳です。一ノ倉沢の一番奥のルンゼを登ったときのものだと思います。つい最近も鉄砲水で大騒ぎした沢の上部です。積雪がとてつもなく、岩は雪に磨かれてツルツル。しかも、逆層で雨でも降られて岩が濡れると神経使いますよ。上空を岩ツバメが不気味に飛び回って、あいつら絞め殺してやると今でも思います。逆恨みというやつですな。
 この下の右の写真。人が登っているのが確認できますか。
 厳冬期の八ヶ岳です。私がアイゼンを初めて履いたのもこの山でした。この写真はいったいどこの壁を登った時のものでしょうね。憶えてない。
 下の写真。私の古い山の仲間ですが、二人山に向かって歩いていますね。その後ろを歩いている奴。いい奴でした。何年か前、奥さんと小さい子供を残して北米のマッキンレーで滑落死しました。
 合掌。