NHK宮崎イブニングニュース2016年11月17日放送

住民運営の乗合バスが出発

公共交通が少ない都城市の庄内地区で、県内で初めてとなる地区の住民が運営する乗合バスの試験運行が17日から始まりました。
都城市の庄内地区は、路線バスが走っている地域が少なく、車を持っていないお年寄りが多いため、市から委託を受けた地区の住民でつくる協議会が17日から乗合バスの試験運行を始めました。
地区の公民館で出発式が行われ、池田宜永市長が「たくさんの人に利用してもらい長い間愛されるバスになることを期待します」とあいさつしました。
乗合バスは、ダイヤや路線の決定から運転までを住民が行い、市によりますと住民が運営する乗合バスは県内で初めてだということです。
乗合バスは10人乗りで公民館を起点に4つの路線で運行され、月に500円を払って会員に登録した人なら何度でも利用できます。
試験運行は今年度いっぱい行われ、来年度から本格的な運行を目指すということです。

庄内地区まちづくり協議会の釘村美千也会長は「顔見知りのメンバーで運行するので、地域の人は利用しやすいと思います。運転免許を持っていない人の力になりたいです」と話していました。


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