講座No.7「残留農薬検査技術」

2006.10.14 10:00〜12:00

場所:都城高専AVR室
講師:宮崎県総合農業試験場生産流部安藤孝部長


 「宮崎方式」の残留農薬分析技術は従来2週間かかっていた野菜などの残留農薬(290種類)を2時間で、しかも低コストで分析できる方式を実現した。この方式により野菜や果物を出荷する前に検査することができ、産地間競争の大きな武器になった。
 宮崎県総合農業試験場でこの方式を開発するまでの経過や苦労した点、これからの展開について勉強した。
 超臨界法による検査を行うために水分や色素の除去技術では特許を取り、日本で初めてJA西都や経済連が出荷前自主検査を行ったことや、中国からの残留農薬問題や産地偽装の問題が起き、産地によっては農産物の廃棄をするところも出る中、宮崎県産のミカンは全量出荷ができたことなど興味深い話を聞くことができた。


講義の様子

ピーマンを細かく砕いたところ

右は水分吸収剤を加えたところ

Hydro−P(特許取得済)が一番適している。同じく色素吸着剤にはClear−C(特許取得済)を使う。