農工商連携をプロモートする技術者育成事業
(平成18〜20年度実施)

社団法人 霧島工業クラブ
代表理事  津曲 洋一

 皆様方におかれましては、日頃より当会の活動に対しまして一方ならぬご理解とご協力を賜りまして厚く御礼申し上げます。
 この度、3年目となりますが、中小企業庁公募の「平成20年度高等専門学校等を活用した中小企業人材育成事業」に、主たる教育機関を都城工業高等専門学校、管理法人を(社)霧島工業クラブとした「都城高専等による農工商連携をプロモートする技術者育成事業」を申請しましたところ、昨年度に引き続き採択されました。
 18年度は“農工連携をプロモートする人材育成”と題し、農業を取り巻く社会状況を勘案した@食の安全と高付加価値化、A省力化・低コスト化、B循環型環境保全を柱にしたカリキュラムを作成し地元の企業および農業技術者双方を対象に講義と実習を行ってきました。
 19年度は、18年度事業内容を絞り込むと共に、新たに流通・海外販売・ブランド化など商業との連携をはかり、地域産業の一括活性化を目指した“農工商連携をプロモートする人材育成事業”を実施しました。これらの事業を通し、農工商連携をリードできる地元中堅企業の技術者育成も進展しました。さらに、技術革新と効率追求の工業と非効率ではあるが経験則や調和を重んじる農業、そして販路と利益追求型の商業のそれぞれ異なる業態の接点を掘り起こし、かつ課題の抽出を果たすことができました。しかしながら、限られた時間の中で、業態を異にする農工の連携は簡単ではないことも明らかになりました。特に、現場の農業従事者にとって、工業における効率追求の手法は、多くの場合容易には受け入れにくいという課題が浮き彫りにされました。
 そこで、過去2年間の事業成果と新たに明らかになった課題を踏まえ、地域の中核農業技術者が農業の現場に役に立つ工学的スキルと、企業の経営手法を理解し習得するという新たなカリキュラムの必要性が生じております。また折からの原油高騰やバイオエタノール問題による一層のコスト削減の必要性に迫られたこれら現場の農畜産業技術者にも、高専および地元企業等の持つ工学的スキルや知識に関心が集まりつつあります。
 平成20年度は、かかる社会的背景から派生した農業の現場の温度、湿度、水管理等におけるコスト削減という明確な課題解決と企業の経営手法の理解・習得に目標を設定し、この目標に沿ったカリキュラムを作成しました。そして実習を主体とし、高専の講師陣による工業・工学の実践的技術を習得しつつ、工業および工学的センスも有する農畜産業技術者の育成を図ることを目的とした、地道かつ確実な人材育成事業を展開することとしました。この機会に是非ご受講頂きますようお願い申し上げます。

人材育成カリキュラム一覧表(日程順)はここをクリック(PDF形式)
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平成20年度事業関連ニュース
2008年12月13日13:00〜 講座No.20「サーモサイフォンを用いた廃熱回収装置の実機実験−U」
2008年12月6日13:00〜 講座No.19「サーモサイフォンを用いた廃熱回収装置の実機実験−T」
2008年11月29日13:00〜 講座No.18「保温シートの温度特性測定評価−U」
2008年11月22日13:00〜 講座No.17「保温シートの温度特性測定評価−T」
2008年11月13日20:00〜 講座No.16「サーモサイフォンを用いた廃熱回収装置の試作と性能評価」
2008年11月13日19:00〜 講座No.15「各種保温シートの試作と保温特性の測定評価」
2008年11月6日20:00〜 講座No.14「サーモサイフォンを用いた廃熱回収装置の検討」
2008年11月6日19:00〜 講座No.13「保温シートの構造・構成と素材の選定」
2008年10月30日20:00〜 講座No.12「実用化されている廃熱回収装置の問題点の検討」
2008年10月30日19:00〜 講座No.11「保温シートの基本構造と保温特性の計算シミュレーション」
2008年10月23日20:00〜 講座No.10「廃熱の有効な利用方法の検討」
2008年10月23日19:00〜 講座No.9「保温シートの基本設計」
2008年10月16日20:00〜 講座No.8「廃熱の効率的な回収方法」
2008年10月16日19:00〜 講座No.7「保温シートに関する要求条件・問題点の具体化」
2008年10月9日20:00〜 講座No.6「熱伝達理論に関する基礎技術」
2008年10月9日19:00〜 講座No.5「熱・伝熱・湿度に関する基礎技術」
2008年10月2日19:00〜 講座No.4「フィールドにおけるセンシングと情報処理」
2008年9月25日19:00〜 講座No.3「インターネットによる情報発信技術」
2008年9月18日19:00〜 講座No.2「インターネットによる情報検索技術-U」
2008年9月11日19:00〜 講座No.1「インターネットによる情報検索技術-T」


平成19年度事業関連ニュース
2008年1月24日19:00〜 講座No.17「農産廃棄物の有効利用技術」
2008年1月19日13:00〜 講座No.19「外食産業における農畜産物・加工品へのニーズ」(売れる商品の作り方)
2008年1月17日19:00〜 講座No.16「バイオマスを利用した食品リサイクル技術」
2008年1月12日13:00〜 講座No.21「中国をターゲットとした海外販売戦略」
2007年12月23日13:00〜 講座No.20「農畜産物・加工品のブランド力向上戦略」
2007年12月20日19:00〜 講座No.15「九州沖縄地域のバイオマスの利活用」
2007年12月13日19:00〜 講座No.14「環境負荷低減型食料生産技術の課題と展望」
2007年12月5日19:00〜 講座No.13「圃場監視ロボットの導入技術」
2007年11月28日19:00〜 講座No.12「青果物の生産・加工分野への自動機器導入」
2007年11月21日19:00〜 講座No.11「食の機能を中心としたがん予防基盤技術」
2007年11月14日19:00〜 講座No.10「食品の安全と開発」
2007年11月7日19:00〜 講座No.9「園芸農産物の加工・貯蔵・保蔵・流通技術」
2007年10月31日19:00〜 講座No.8「農薬の基礎と残留評価の動向」
2007年10月27日14:00〜 講座No.18「農畜産物・加工品の流通・小売動向」
2007年10月24日19:00〜 講座No.7「情報工学基礎」
2007年10月10日19:00〜 講座No.6「機械工学の基礎」
2007年10月3日19:00〜 講座No.5「工業と農業を理解するための基礎電気工学」
2007年10月3日19:00〜 講座No.4「工業と農業を理解するための基礎化学」
2007年9月26日19:00〜 講座No.3「肥料と農薬」
2007年9月19日19:00〜 講座No.2「南九州の土壌」
2007年9月14日 讀賣新聞記事「中小企業の人材を育成」
2007年9月12日19:00〜 講座No.1「地球環境科学」

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平成18年度事業関連ニュース
2007年2月24日13:00〜 講座No.30「農業資材の性質とリサイクル」
2007年2月24日10:00〜 講座No.23「環境負荷低減型食料生産技術の展開」
2007年2月17日13:00〜 講座No.29「排水処理技術」
2007年2月17日9:00〜 講座No.28「メタン発酵技術」
2007年2月3日13:00〜 講座No.31「重金属汚染とその除去技術」
2007年2月3日9:00〜 講座No.26「硝酸性窒素削減技術」
2007年1月20日13:00〜 講座No.25「都城盆地の地下水水質保全」
2007年1月20日9:00〜 講座No.27「バイオマスの徹底利活用」
2007年1月13日14:00〜 講座No.22「農産物の非破壊計測と品質評価・検査技術」
2006年12月16日13:00〜 講座No.21「ハウス内湿度コントロール」
2006年12月2日13:00〜 講座No.18「青果加工分野への自動機導入」
2006年11月25日13:00〜 講座No.8「食品製造における安全管理技術」
2006年11月25日10:00〜 講座No.11「食品リサイクル飼料化と高品質肉生産技術」
2006年11月18日13:00〜 講座No.14「肉用家畜の産肉能力の遺伝的改良に関する技術」
2006年11月18日9:00〜 講座No.13「園芸農産物の加工・貯蔵・保蔵技術」
2006年11月11日13:30〜 講座No.9「トレーサビリティシステムの導入」
2006年11月11日10:00〜 講座No.16「機能性脂質を利用した食品開発技術」
2006年11月9日17:00〜 講座No.24「自然浄化法リアクターシステム」
2006年10月28日10:00〜 講座No.17「食品の機能性とその評価技術」
2006年10月21日13:00〜 講座No.15「機能性食品の開発技術」
2006年10月21日9:00〜 講座No.10「天敵を利用した減農薬栽培技術」
2006年10月14日13:00〜 講座No.6「インターネットでの情報の検索と発信の技術」
2006年10月14日10:00〜 講座No.7「残留農薬検査技術」
2006年10月7日13:00〜 講座No.12「官能検査・食味計測技術」
2006年9月30日15:00〜 講座No.4「微生物と発酵」
2006年9月30日13:00〜 講座No.3「化学肥料と有機肥料」
2006年9月30日10:00〜 講座No.1「植物の生態」
2006年9月26日 毎日新聞記事「農工連携へ人材育成」
2006年9月20日 宮崎日日新聞記事「農工連携テーマに講座」
2006年9月16日13:00〜 講座No.2「都城盆地の土壌」
2006年9月16日10:00〜 講座No.5「計測工学および自動制御」
2006年8月30日16:00〜 第1回カリキュラム評価委員会
2006年8月25日10:00〜 第1回事業推進委員会
2006年6月3日 宮崎日日新聞記事「企業人材育成へ講座」

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