講座No.18「青果加工分野への自動機導入」

2006.12.2 13:00〜16:00

場所:都城高専AVR室
講師:都城高専機械工学科小藪國夫教授
えびの電子工業(株)川上瑞也部長


 人間の欲求により道具>機械>自動機械と発達してきた。自動機械はハードウェアとソフトウェアからなる。ハードウェアは人体の機能と同じようにコントローラ(頭脳)があり、センサ(感覚器官)やメカニズム(骨格)、アクチュエータ(筋肉)からなる。アクチュエータには電気モータ、油圧装置、圧電素子、新しいところでは形状記憶合金などがありそれぞれについて説明があった。歯車や動力伝達装置、センサーについても学んだ。
 後半は応用編としてまず、サイコロP&P(ピックアンドプレイス)装置を取り上げ、システム構成がどうなっているのか説明があった。サイコロの目がいくつかを認識する、サイコロの位置を認識しアームを移動してつまむなどの動作を実機を使って見ることができた。
 また青果加工分野への自動機導入の事例としてラッキョウ切断機(茎と根を切断する)の説明があった。特に根を切断するためにどの方向に根があるのかを2台のCCDカメラで画像認識する手法について勉強した。
 また形状記憶合金や圧電素子を実際に触ってその働きを確認できた。


小藪教授

人間の機能をロボットに当てはめると

川上部長はデモ機(サイコロP&P装置)を使って説明

サイコロを振り、出た目を画像処理し統計を取る。さらにサイコロの位置を認識して再度つまみあげサイコロを振るという動作をくり返す。

機械部分

制御盤内部、画像処理コントローラやPLCなどが見えます