講座No.14「環境負荷低減型食料生産技術の課題と展望」

2007.12.13 19:00〜21:00

場所:都城市総合文化ホール会議室
講師:宮崎大学農学部大野和朗准教授


大野准教授

農業は食糧生産の面だけではなく環境保全の面からも考えなければならない。

グローバル化によりいろいろな国から食料を輸入するが仮想水という考え方がある。

仮想水の輸入量はは日本国内の年間灌漑用水を上回っている。

日本の単位面積当たりの農薬使用量は世界一

農薬を使わないということではなく、生物的防除に基盤を置いたIPM(総合的有害生物管理)。さらに生態系活用型IPMへと新しい取組みが始まっている。

露地ナスの害虫ミナミキイロアザミウマの個体数を天敵を保護するような農薬使用の圃場と従来型の圃場を比較

ミナミキイロアザミウマの天敵であるヒメハナカメムシの固体推移の比較

従来考えられていたよりも、畑の周辺にはさまざまな天敵が存在しており、そうした天敵資源を有効的に活用すべき

畑の周辺植物の管理が天敵の保護と維持に大きく貢献すると考えられる